妊活中の方必見!腸内フローラと不妊症の関係性

公開日:2025/01/16 最終更新日:2025/01/17
腸内フローラと不妊症の関係性

不妊に腸内フローラの乱れが関係しているという説があり、妊活中の女性は腸内フローラの環境を整えることで妊娠力を向上できる可能性があります。この記事では、腸内環境と不妊の関係性について解説し、食生活の改善ポイントをご紹介しましょう。

腸内フローラとは?妊活への影響を解説

腸内フローラとは、人の腸内に多数いる細菌の総称です。人の腸内には約1,000種類以上、数にして約100兆個以上の細菌が存在し、同じ種類の細菌同士が群れをなして生息していることから腸内細菌叢とも呼ばれます。

腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つに分類され、善玉菌は体の免疫力を高めたり、肥満を抑制したりする菌です。悪玉菌は腸の機能低下や炎症を起こす原因になることがあります。

日和見菌は、善玉菌が優勢なときは悪い働きをしませんが、悪玉菌が優位になると悪玉菌の味方をするのが特徴です。これらの腸内細菌のバランスは、体の健康状態に大きく影響をおよぼすといわれています。

人によって保有している腸内細菌の種類は異なり、適正なバランスも個人差があります。しかし、多くの研究から、腸内細菌の多様性が少ない人はさまざまな病気のリスクが高くなるということが明らかになりました。

腸内フローラに関する研究では、腸内フローラの状態が女性の妊娠率や妊娠継続率に影響を与えることも報告されています。

腸内フローラの乱れが不妊症に与える影響

女性が不妊症になる原因のひとつは、子宮内膜症だといわれています。腸内フローラの乱れが、子宮内膜症につながる可能性があるということが研究によって明らかになり、腸内フローラと不妊の関係性が注目されるようになりました。

子宮内膜症とは

子宮内膜症は、子宮のなかにあるべき子宮内膜やそれに似た組織が子宮ではない場所に発生する疾患です。卵巣や卵管などの部位にできることが多く、月経のときに増殖して、体外に排出できない血液が癒着や炎症を起こします。

子宮内膜症によって引き起こされる症状としては、月経痛がよく知られていますが、月経以外のときにも腹痛や腰痛、排便痛、性交痛などが起こるケースが多いです。そして子宮内膜症は不妊の原因にもなります。

卵管の周辺にできた子宮内膜症が、癒着を起こしたり子宮や卵巣に影響を与えたりすることで、不妊になりやすいのです。子宮内膜症を発症している女性のうち、約3割は不妊になるという報告もあります。

子宮内膜症は20~30代の女性が発症することの多い疾患で、発症の原因としては免疫調節不全や炎症、エストロゲン量のバランスの乱れが関係していると考えられます。

腸内フローラの異常はエストロゲン量のバランスに影響する

エストロゲンは女性ホルモンのひとつで、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすい状態を整える役割があります。エストロゲンの分泌量が不足したり、逆に過剰に分泌されたりしてアンバランスになると、受精卵は着床しにくくなります。

腸内細菌叢に関する研究では、腸内フローラに異常があるとエストロゲン量がアンバランスな状態になり、月経不順や子宮内膜症の発症につながりやすいということが報告されました。

腸内環境を整えることで妊娠力を高める方法

不妊にはさまざまな要因が関わっていますが、腸内環境を整えることでエストロゲン量のバランスを整え、妊娠力を高められる可能性があるでしょう。腸内細菌のバランスは、食生活を見直すことで改善できる場合があります。食生活を変えてもすぐに腸内環境は変化しないため、できれば継続して取り組むようにしてください。

食生活の改善

腸内環境は食事の内容で変化するため、善玉菌が含まれる食品を摂って、腸内の善玉菌を増やしましょう。そのためには、発酵食品と食物繊維を多く摂取するのがおすすめです。

ヨーグルトや納豆、味噌、ぬか漬け、チーズなどの発酵食品には、善玉菌が多く含まれています。また、善玉菌のエサになる食物繊維も充分に摂ってください。

善玉菌は食物繊維をエサとして増殖し、悪玉菌が増えるのを抑えます。善玉菌のエサになるのは水溶性食物繊維のため、にんじんや大根、キャベツなどの野菜に加えて、果物、海藻、きのこ、豆類を積極的に食べるとよいでしょう。

反対に、スナック菓子やファストフードなどの脂肪分が多い食品は、腸内フローラの乱れにつながるため、食べすぎに注意しましょう。

プロバイオティクスとプレバイオティクスの活用

腸内フローラの改善に、プロバイオティクスとプレバイオティクスを活用することが注目されています。この2つは似た言葉ですが、それぞれ違った意味を持っています。

プロバイオティクスとは、体によい働きをする菌のことです。ヨーグルトやキムチ、納豆は、プロバイオティクスを含む食べ物として知られています。また、サプリメントや飲食物、美容製品にも、プロバイオティクスを含んでいるものがあります。

プロバイオティクスの代表的なものは乳酸菌やビフィズス菌ですが、これらの善玉菌が増殖するためにはエサとなる材料が必要です。善玉菌のエサとして活用されるのは食物繊維やオリゴ糖などで、これらはプレバイオティクスと呼ばれています。

オリゴ糖は、玉ねぎやアスパラガス、ねぎ、にんにくなどに多く含まれる成分です。善玉菌を増やし、腸内環境を整えるためには、プロバイオティクスとプレバイオティクスをどちらも摂ることが必要だといわれています。

まとめ

不妊に腸内フローラの異常が関わっていることが研究によって明らかになっており、腸内フローラを改善することで妊娠力を高められる可能性があるでしょう。腸内環境を整えるためには、腸内フローラのバランスを知ることが有効です。腸内フローラの検査では、腸内細菌の傾向を知るとともに必要な食品の情報が提供されることが多く、食生活の見直しに役立ちます。腸内フローラの状態を調べて、妊活に適した腸内環境を整えましょう。

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検査で分かること
(菌の情報)
・腸内細菌叢のタイプ
・菌の割合(乳酸、酪酸、エクオールなど全14種類)
・産生菌のバランスと多様性
・上位10の菌
・腸内フローラ総合判定
・健康長寿菌、やせ菌/肥満菌、酪酸産生菌、エクオール産生菌、便秘関連菌
・腸内細菌叢のタイプ
・菌の多様性、有用菌と要注意菌、腸のバランス
記載なし記載なし
検査で分かること
(その他)
女性34、男性31の病気のリスク(消化器系、代謝系、循環器系、アレルギー系、筋肉骨格系、精神・神経系、男性/女性特有の病気など)
記載なし疾患との関連性(高血圧・脂質異常症・高尿酸血症・糖尿病・炎症性腸疾患(IBD)・機能性胃腸症・肝疾患・内分泌疾患・心疾患・精神疾患)尿中のインドキシル硫酸量太りやすさ、疲労・睡眠、メンタル、免疫力、筋肉、下痢・便秘、花粉症、女性の不調・肌の老化、認知症・大腸癌・IBDリスク(歯周病菌)
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